桜餅☆道明寺の違いは?長命寺とどういった差がある?食べ方は?

桜がキレイな春を迎えると、この季節ならではの食べ物、桜餅が登場しますよね。
これは日本の伝統的なお菓子の1つですが、実は道明寺と長命寺という違いがあることをご存じでしょうか?
同じ桜餅と呼ばれるお菓子なのに、違うものが存在するというのは驚きですよね!
住んでいる地域により、「これが桜餅」と思い込んでいたものが、全く違っている可能性もあるのです。

では、この桜餅の道明寺と長命寺の違いとは、どういったところなのか、調べてみました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

桜餅☆道明寺の違い

桜餅には主に道明寺と長命寺の2種類がありますが、これらの違いは一目瞭然です。
まず長命寺と呼ばれるものですが、こちらは皮があり、この皮は小麦粉の生地などを焼いて作ったものになります。
この焼いた生地にあんこを巻いて、桜の葉でくるんで仕上げます。

この長命寺の桜餅は、主に関東でよく食べられており、江戸風、関東風といった呼ばれ方もします。

そんな桜餅、道明寺の違いは、まず生地です。
道明寺のものは皮ではなく、道明寺粉というもち米を乾燥させて粗びきにした粉を使って作られたお餅で餡子を包みます。
そして塩漬けした桜の葉で包むというものです。
この道明寺タイプは、関西は北海道、東北といった北陸地方でも馴染みのあるものとなっています。

両者の違いは一目瞭然で、長命寺のものは俵型になっており、道明寺のものはお餅らしい丸い形をしています。
共通しているのは、両者とも桜の葉でくるまれているという点ですね。
色もピンク色に仕上げてあるものが大半です。

桜餅☆道明寺と長命寺の由来は?

桜餅の道明寺の違いを知った後には、気になるのは両者の由来ですよね。
実はどちらが元祖なのかと言うと、これは長命寺なのです。
全国的に食べられる地域が多い道明寺の方が先輩なのかと思えば、そういうわけでもないのですね。

そんな長命寺の桜餅は、長命寺というお寺で門番を務めていた山本新六という人物が、隅田川の土手にあった桜の葉を用いて作ったのが由来と言われています。 将軍吉宗により植えられた桜があった隅田川の堤は、毎年花見の客で賑わっており、その花見客のために振舞ったのが桜餅の始まりでした。

これに対して道明寺の桜餅ですが、これは道明寺粉を使用することから道明寺と呼ばれます。
ちなみに道明寺湖は、大阪の藤井寺市にある道明寺が由来となっている粉なので、そう呼ばれています。
こちらの桜餅は、関東で有名になった桜餅が関西に伝わる際に変化したものと考えられています。

桜餅☆道明寺の食べ方は?

日本の古き良き歴史を語ることができる桜餅。
これらは食べ方に違いはあるのでしょうか?
桜餅と言えば、道明寺にも長命寺にも桜の葉が付いているので、これをどうすべきか、というのが気になる点ですよね。

基本的には桜餅の葉は、一緒に食べても大丈夫です。
本物の塩漬けした桜の葉であれば、独特の香りや風味があり、美味しくいただけますね。
塩辛い感じが好き、という方も多いでしょう。

このような桜餅の独特の風味は、葉に含まれる成分、「クマリン」というものによります。
この成分には抗菌性や抗酸化性があり、桜餅の品質を安定させるのに役立っています。
昔の人の知恵を感じられますね。

ただし、このクマリンには肝毒性があることも知られています。
この肝毒性に関してはそれほど強力なものではなく、時々食べるくらいでは特に問題はありません。
ですが大量に食べ続けるようなことは避けた方が良いですね。

美味しいのは確かですが、もしこの肝毒性が気になるのであれば、葉を食べないという食べ方をしても十分に美味しくいただけます。

まとめ

桜餅の道明寺の違いは、見た目、使用される材料、それから食べられている地域など、イロイロなところにあります。
どちらの味が美味しいのか、という点はそれぞれの好みによりますので、食べ比べて好きな方を見つけてみると良いでしょう。
春という季節ならではの素敵なお菓子、桜餅。
奥が深いそんな和菓子をいただけば、より日本の春を満喫できそうですね!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク