春の味覚と言えば、たけのこですよね!
独特の食感があるたけのこは、食べ始めるとクセになる美味しさです。
だけど、そんなたけのこ、できることなら旬以外にも、年中楽しみたいものですよね。
では、たけのこはどのように保存すれば、長く楽しむことができるのでしょうか?
例えば、冷凍保存というのは可能なのでしょうか?
そこで、そんなたけのこの保存方法について紹介します。
たけのこ☆基本の保存方法
たけのこは、実は基本的には、保存には向かない食材です。
収穫したらすぐに下茹でして、美味しくいただきたいものです。
ですが、どうしても保存するのであれば、皮が付いたままならとりあえず冷蔵庫で保存します。
これで持つのは3~5日程度。
できるだけ新鮮なうちに調理しましょう。
それから、たけのこを下処理し、茹でた場合には、水に浸けた状態で冷蔵庫で保存します。
水に浸けずに冷蔵保存する場合には、2~3日しかもちません。
ですが、全体が水に浸かるようにして、水を2~3日に1回程度取り換えるようにすると、冷蔵庫でも長持ちします。
1週間くらいは持ちますが、やはり早めに使いましょう。
たけのこの保存☆瓶詰めなら長期間!
冷蔵庫などで保存する基本的なスタイルでは、たけのこの保存期間はせいぜい1週間~2週間程度。
より長期間、美味しく楽しみたいのであれば、瓶詰めという方法がオススメです。
この方法は、非常に手間がかかりますが、作っておけば使用する際には手間が無いのが嬉しいですね。
瓶詰めにする際には、まず皮をある程度剥いてキレイに洗い、穂先を斜めにカットします。
それから真ん中に縦に包丁で切れ目を入れます。
さらに、かなり大きな鍋を用意し、ここに適量の米ぬかと鷹の爪2~3本を加えて、1時間ほどじっくり茹でます。
この時、吹きこぼれには十分注意しましょう。
茹であがっても、水気を切ってはいけません。
茹で汁に漬けた状態で、一晩置いて冷まします。
冷めたら、米ぬかをキレイに洗ってから、切れ目を入れた部分からくるっと皮を剥き、タケノコ独特の白い肌を出します。
そして、水を交換しながら半日ほど置いておきます。
こうしてアクを抜くのです。
ここまでできたら、あとはタケノコを適度な大きさに切り、瓶に詰めます。
できるだけ隙間なく詰めて、水をたっぷり入れ、緩めに蓋をします。
さらに、この瓶を大鍋に入れ、沸騰してから30分ほど茹でます。
これを取り出して、瓶のフタを硬く締めます。
ここからさらに30分ほど煮沸し、瓶を逆さまにして冷まします。
これだけの手間をかければ、常温でも1年ほど日持ちする、便利なたけのこの瓶詰めが完成するのです。
たけのこの保存方法☆冷凍は?
たけのこを長く楽しみたいけれど、瓶詰にするのは面倒という方もいますよね。
そこで考えるのが、冷凍保存という方法です。
では、たけのこは冷凍保存は可能なのでしょうか?
これは結論から言えば、可能です。
冷凍する場合には、食べやすい大きさにカットして、冷凍保存バッグなどに入れて密閉し、凍らせます。
これで長期間保存が可能となりますが、残念なポイントが1つあります。
それが、冷凍することでたけのこの食感が落ちてしまうという点です。
そのため、煮物や和え物などにはイマイチ向かなくなってしまいます。
使用する際には、凍ったままで炒め物などに使用すると良いですね。
冷凍したたけのこを調理する際には、解凍は避けましょう。
水分が出て、美味しさがさらに損なわれてしまいます。
必ず、凍ったままで加熱する、というのが大切なポイントですね。
まとめ
たけのこには、様々な保存方法があります。
工夫次第では、1年以上も持つというのですからすごいですね!
ですが、長期間おいしくいただくためには、それだけの手間が必要です。
冷凍という方法でも、美味しさは損なわれてしまいます。
できれば新鮮な旬の時期に、すぐに食べてしまいたいものですね。
春だからこそ味わえる贅沢な美味しさだと考えるのが、1番の方法かもしれません。