雛人形の飾り方☆関西でお雛様の方角はどちら?どんな意味がある?

桃の節句が近づいてくると、雛人形を飾る家庭も多いですよね。
そこで気になってくるのが飾り方です。
これは地域によっても多少の違いがあり、また方角など、細かい決まりがあるとも言われています。

では、雛人形の飾り方で関西は方角はどちらが正しいのでしょうか?
また、これには一体、どのような意味があるのでしょうか?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

雛人形の飾り方☆関西で方角などの決まり

雛人形の飾り方は関西で方角に関して、特に決まりはないようです。
これは全国的にも同じで、雛人形に関して、南向きが良い、東向きが良いといった方角に関する決まりは特にありません。
例えば雛人形を神様のように考えているのであれば、神棚と同じ、東向きか南向きに飾るというのも1つの考え方ですね。
これはひな祭りのルールというわけではないので、自分の気持ち次第で考えて飾ると良いでしょう。

神棚が南向きに飾ると良いとされていることには、意味があります。
これは、天皇陛下が南に向かって座ることで君主の地位を象徴しているためです。
雛人形のお内裏様も、天皇を表現していますので、南向きに飾ると意味を実感できますね。

ただ、本格的な決まりではありませんので、自宅の中で飾りやすい場所に、自由に飾るのが基本です。
それなりに大きさのある雛人形の場合には、飾れる場所も限られてきますので、そういった場所に合わせて飾ることを優先し、方角はあまり気にする必要はないと言えます。

雛人形の飾り方☆関西と関東の並べ方

雛人形の飾り方は関西と関東で、実は大きく違っています。
方角に関しては両者とも大きな違いはありませんが、お雛様の並べ方に違いがあるのです。
例えば一般的によく知られている関東のお雛様は、向かって左側にお内裏様が座っています。
ですが、関西の京雛と呼ばれるお雛様は、逆に、右側にお内裏様が座っているという並べ方になります。

これは日本で古くから、左側が上座とされてきたために、関西ではこのような並べ方になったと言われています。
ですが、大正天皇は洋装を着用し、西洋の国際礼儀である「右が上」という流れを受けて、皇后陛下の右側に立つようになったと言われています。 つまり、この流れが関東で広まり、関東では皇后陛下の右、向かって左側にお内裏様を並べるようになったというわけですね。

この並べ方に関しては、絶対にどちらでなければならないということはありません。
ですが、一般的な流れを汲んで、住んでいる地域に合わせた方法で並べるようにすると良いでしょう。
関東ならお内裏様は向かって左、関西なら逆に並べるというわけですね。

ちなみに、関東と関西のお雛様では、並ぶ場所だけでなく、顔の見た目にもちょっとした違いがあります。
関東のお雛様はふくよかで丸みのある可愛らしい表情をしています。
これに対して関西は、京美人を連想させる切れ長な顔だちのものが多いですね。

こういった違いに着目してひな人形を選ぶのも、1つの楽しみですね。

雛人形の飾り方☆時期などの決まり

雛人形の飾り方には、他にもイロイロ決まり事があります。
例えば飾る時期ですね。

これは、だいたい2月中に飾るのが良いとされており、2月4日の立春などを目安にします。
前日に飾るのは、「一夜飾り」と言って雛人形に対して失礼になりますので、これは避けましょう。
遅くとも1週間前までには飾っておくのが理想です。

それから、片付ける時期も大切です。
これはできるだけ、早く片づけるのが理想と言われています。
雛人形を早く片付けないと、嫁に行くのが遅れるという説もありますので、できるだけ早く片付けてしまいましょう。
目安としては、3月6日の啓蟄という節目などに片付けると良いですね。

ただし、この飾っておく時期も地域により違いがありますので、その地域の風習を知っておくことも大切です。

そんな雛人形を何歳まで飾れば良いのか、というのも疑問に感じるところでしょう。
これは、何歳まででも楽しむことができます。
お人形をきちんとお手入れしながら、成長と共に飾っていきましょう。

子供がお嫁に行ったら、あるいは20歳になったら、お人形を供養して飾り終えるという家庭も多いですね。
ですが、最近では供養するのがもったいないようなお雛様もあり、お嫁に行く時に持参して、娘に譲ったりするケースもあるようです。 それぞれの家庭や地域の考え方を参考に、処分についてもよく考えてみてください。

まとめ

雛人形の飾り方は関西でも方角などは特にルールが無いようですが、関西と関東で、並べ方に違いがあるというのは驚きですね!
実は雛人形には、日本が歩んできた歴史が表現されているということなのかもしれません。
娘と一緒に飾りながら、そんな話をしてみても面白いですね。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク