節分になると、大豆を炒ったものを撒いたり、歳の数だけ食べたりして楽しみますよね。
そんな節分豆は赤ちゃんやアレルギーがある方には大丈夫なのでしょうか?
家族が楽しみ、1年の幸せを願うためのイベントである節分。
そんな大切な日に、大変な事態にならないように、注意点を紹介します。
節分豆☆赤ちゃんがいる家庭では危険!
節分豆を撒く、というのは日本の家庭で節分の日に、ごく当たり前のように行われているイベントです。
特に小さな子どもがいる家庭では、子どもを喜ばせたいという気持ちからも、このイベントを大切にしていることが多いですね。
ですが、実は節分豆は赤ちゃんがいる家庭では危険なのです。
なぜなら、節分豆に使用される炒った大豆やピーナッツなどは、3歳以下の幼児には噛み砕くことが難しいものだからです。
そのため、これを摂取した結果、消化管の方にいかずに気管支に入りこんでしまうという事故が起こるリスクがあります。
すると、肺炎を起こしてしまったり、呼吸困難が発生することもあるのです。
もちろん丸ごとの節分豆を食べるのも御法度であり、丸ごと飲み込んで、万が一喉に詰まらせると、水分を吸って膨らむので大変危険です。 時には命を奪ってしまう危険性もあるということを忘れないでください。
そのため、何でも口に入れてしまう年齢の赤ちゃんがいる家庭ではもちろんのこと、まだナッツ類をうまく噛み砕くことができない3歳以下の幼児がいる家庭でも、節分豆を家の中で撒くようなことは決してしてはならないのです。 撒くだけでなく、年齢の数だけ食べさせる、という場合にも、3歳以下にはさせないでください。
4歳以上でも絶対に大丈夫とは言い切れないので、食べる時にはよく注意して見ておきましょう。
節分豆☆アレルギーがある方はどうする!?
節分豆として使用される大豆や落花生などですが、これらはアレルギーを起こすリスクが高い食品でもあることを忘れてはなりません。 節分豆でアレルギーを起こすケースは、実は少なくないのです。
大豆アレルギーの方はもちろんですが、落花生はピーナッツであり、このアレルギーは大変症状が強いので注意が必要です。
そのため、節分の日にも「年齢の数だけ食べる」なんてことはもちろん、絶対にしてはいけません。
では食べなければ大丈夫なのかと言うと、実はそういうわけでもないのです。
例えば保育園のイベントや家庭での豆まきなどを楽しみ、口にしていないからアレルギーも大丈夫と考えてしまう方もいるでしょう。 ですが、大豆や落花生の粉末が飛び散ることもあり、これが原因でひどいアレルギー症状を発症する子供もいます。
また、アレルギー食材に触れた手で目などをこすることで腫れあがってしまったりするケースもあるのです。
アレルギー体質のお子さんがいるご家庭では、豆まきはできるだけ行わず、保育園にもよく相談しておいた方が良いでしょう。
節分豆☆赤ちゃんやアレルギーの子供がいる場合の対策
節分豆は赤ちゃんやアレルギー体質の方がいるご家庭では使えないのか、ということになると、なんだか寂しくなってしまいますよね。 では、そういった家庭でも節分を楽しめる方法はないのでしょうか?
実は、節分豆に代用でき、赤ちゃんにも安全性が高く、アレルギーも起こりにくい食品があるのです。
それが、赤ちゃん用のおやつとして食べられる乳ボーロですね。
乳ボーロは豆ではありませんが、丸くて投げやすい形ですし、ある程度の月齢の赤ちゃんであれば、おやつとして普通に食べさせることができるものです。 そのため、年齢の数だけ食べさせるということも可能ですし、撒いた後に拾って食べてもトラブルが起こるリスクも低いのです。
ただし、乳ボーロの原材料にもアレルギーをお持ちのお子さんはいるので、その点はよく確認しておきましょう。
アレルギーのお子さんに対応した乳ボーロなどもありますので、そういったものを活用して、せっかくの節分イベントを楽しんでみると良いですね!
まとめ
節分豆は赤ちゃんやアレルギーをお持ちの方にとっては、思わぬトラブルの原因になることが分かりました。
せっかくの節分の日に大変な事故を起こさず、心から楽しむためにも、赤ちゃんや子供に徹底配慮した楽しみ方をしていきましょう。