冬至のかぼちゃや小豆にはどんな意味があるの?その由来とは?

冬至 かぼちゃ

日本には色々な風習があり、深い意味が込められています。そのうち、冬の中で最も昼が短くなると言われる冬至に行われるのが、かぼちゃや小豆を食べるという風習です。

こういった、決まった食べ物を食べる、という風習は数多く見られますね。では、冬至のかぼちゃや小豆には、一体どんな意味が込められているのでしょうか?
その由来を探ってみました。

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冬至のかぼちゃの意味は?

冬至に食べる食材の中で、最も有名なのがかぼちゃです。ではどうして、冬至と言えばかぼちゃなのでしょうか?

実は、この日には「ん」の付く食べ物を食べると良い、ということが古くから言い伝えられています。

冬至は、これから陽の気が強くなりはじめる日であるため、運気が上昇しはじめると考えられてきました。

そこで、運をつけるためにと、「ん」の付くものを食べると良いと言われるようになったのです。中には、この由来に倣って「うどん」を食べる風習がある家庭もあるでしょう。

ではどうして、かぼちゃには「ん」が付かないのに、この由来が関係しているのか、と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。

これは、かぼちゃを南瓜と呼んだ時に、「ん」が2つも付くということから、食べられるようになったのです。

さらに、かぼちゃは基本的に夏野菜であるため、陰陽思想においては陽の季節で収穫される食べ物となっています。この陽の気を、寒い冬にいただこうという意味も込められているのです。

また、かぼちゃは非常に日持ちする野菜であることから、夏に収穫しておいても冬至の日まで保存が可能です。そういった点も、これが、この日に食べられるようになった由来の1つであると考えられます。

栄養面においても優れており、特にビタミンAが豊富なので、風邪予防に役立ちます。冬の寒い1日に、風邪を予防するための良質な栄養が摂取できる、という意味で用いられたのでしょう。

冬至の小豆の意味は?

冬至には、かぼちゃ以外にも色々な食べ物が食べられる風習があります。中でも比較的スタンダードなのが小豆です。小豆粥を炊いて食べるのが風習、という家庭も多いでしょう。

では、この冬至の小豆にはどういった意味が込められているのでしょうか?これには、小豆が持つ色が関係しています。

小豆は、炊くことで赤い色になりますね。この赤い色は、災厄除けになると言われてきました。そのため、冬至の日に家族の無事や健康を祈って食べられるようになったと考えられます。

小豆をお粥にして食べるのが最も定番ですが、基本は小豆を食べると良いということです。中には、冬至に関係のあるかぼちゃと小豆を同時に炊いて食べる家庭もあります。それが、いとこ煮と言われるものですね。

厄除けにもピッタリないとこ煮は、味も美味しいので、ぜひ冬至の日のおかずとして取り入れたいものです。


冬至にお薦め!かぼちゃの創作和菓子 冬至南瓜

冬至☆かぼちゃや小豆粥以外には?

冬至の日に食べると良いとされている物は、かぼちゃや小豆粥以外にもたくさんあります。あまり知られていないものもありますが、色々な物を取り入れて、昔ながらの風習を楽しみたいですね。

まず、冬至には「ん」の付く物として、七種(ななくさ)と呼ばれるものがあります。これは、かぼちゃの他に、レンコンやニンジン、銀杏、金かん、寒天、うどんとなっています。

銀杏や金かんは、普段は食べない人も多いかもしれません。この機会に取り入れてみても良いでしょう。デザートには寒天を用いれば、ヘルシーで運気もアップしますね!

それから、こんにゃくも冬至に食べられる食材の1つです。これは、胃のほうき、腸の砂おろしと言われており、体内の掃除に役立つ効果が期待されています。今で言うデトックスですね。

また、冬至と言えばゆずも有名です。ゆず湯に浸かるのが基本ですが、ゆずは食しても美味しいですね。お料理にも活用してみましょう!

まとめ

冬至の色々な食べ物には、それぞれに深い意味や由来があることが分かりました。かぼちゃには特に、多くの意味が込められているのですね。また、小豆に関しても特別感があり、美味しい食べ物です。ぜひ取り入れて、無病息災を祈りながら、この古くからの風習を楽しみましょう!

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