暑い季節になってくると、心配なのが熱中症ですよね。
特に子供や高齢者はなりやすいので注意が必要です。
そんな熱中症の症状ですが、初期の段階で気づくことが大切です。
また、できるだけ予防するための対策を行っておくことも重要ですね。
そこで、そんな熱中症の症状と対策について紹介します。
熱中症の初期の症状は?
まず熱中症の初期症状として挙げられるのが、手の状態の変化です。
例えば気温が高いのに、なぜか手が異常に冷たい、指の爪を押してみると、ピンク色に戻るのに3秒以上かかるといったことは、熱中症の初期症状として知られています。
また、皮膚に触れてみて乾燥感を感じたり、手の甲の皮膚を引っ張ってみると戻るのに3秒以上かかるというのも危険信号です。
唇の痺れ、立ちくらみや眩暈があったり、それから舌の状態にも変化があります。
舌の表面がざらざらとして赤黒く変色したら、これも熱中症のサインであると言われています。
あとは汗の状態です。
突然大量の発汗があったり、逆に暑いのに汗が止まってしまったりというのは熱中症の初期症状である可能性があります。
これらの症状はまだ、ごく初期の段階であり、熱中症であるとは気づきにくいので注意が必要です。
速やかに水分を補給し、できるだけ涼しい場所で体を休めて対策しておきましょう。
熱中症の症状が進行したら?
熱中症の症状が進行すると、悪寒や吐き気、頭痛などが現れてきます。
これらの症状があった場合には、経口補水液などで水分と共に失われた塩分等も補い、涼しい場所で安静にしておきましょう。
もしここで無理をしてしまうと、ついには意識を失い、倒れてしまうこともあります。
倒れるとその際の衝撃で怪我をすることもありますし、非常に危険です。
熱中症の症状があまりにも進行すると、意識を失うことがあります。
この状態は非常に危険と判断し、すぐに体を冷やしながら、救急車を呼ぶなどの対策を行いましょう。
熱中症は命に関わる症状です。
安易に考えずに、しっかり対策をしていかなければなりません。
明らかな熱中症を発症した場合の対策としては、まず涼しい場所に移動して衣類を緩めること。
それから、冷やす際には特に首筋やワキの下、脚の付け根を冷やします。
顔に赤みが出ている時には頭を高くし、逆に青白くなっている時には足を高くして寝かせます。
そのうえで、意識がある場合には水分補給します。
皮膚に触れてみて熱いと感じる時には、ぬれタオル等を使用して冷やします。
逆に冷たく感じる場合には、冷たい部分をマッサージすると効果的です。
こういった対策をしてみても症状が改善しない場合には、すぐに病院に行きましょう。
熱中症にならないための対策
熱中症という症状を発症してしまう理由は、高温の状態が続くことで汗が大量に出て、水分や塩分が失われることにあります。
その結果、血液の中の水分が奪われ、汗画出ない、臓器に流れる血流量が減ると言った状態になるのです。
また、梅雨時の高い湿度にも注意が必要です。
湿度が高い時には汗が出にくくなり、熱が体にこもることがあるのです。
これらの原因から考えられる予防のための対策としては、まず水分をしっかり補給することです。
喉が渇く前に飲む、ということが重要です。
水や麦茶、それからスポーツドリンクなどで水分補給していくと良いですね。
利尿作用のあるものは避けましょう。
それからエアコンなどを用いて、室温を涼しく保つことも大切です。
もったいないと思われるかもしれませんが、命を守るためなので節電よりも優先すべきだと考えてください。
まとめ
熱中症には、早い段階で気づくための症状のサインがあるということを覚えておくと良いですね。
特に手の状態の変化は誰もが分かりやすいものなので、よくチェックしておきましょう。
対策についても、あらかじめしっかり頭に入れておくと安心です。
もし周囲の人が熱中症の症状を発症した場合にも、迅速に対処できるようになっておきましょう。