八十八夜とお茶はどんな意味があるのか?八十八夜について知ろう!

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皆さんは「夏も近づく八十八夜~♪」という歌を聞いたことがありますか?
これは茶摘みに関する歌となっていて、学生の頃に音楽の授業でやったという人も多いかもしれません。

この歌にもあるように八十八夜というのは茶摘みに大きく関係しているものなのです?
ではそもそも八十八夜とはどのようなものなのか?

そしてお茶とはどのような関係性があるのかについて今回はご紹介していきたいと思います。

これでこの歌の意味合いもわかってくると思います!

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八十八夜のお茶の意味☆八十八夜とはどんなものなのか?

ではそもそも八十八夜とはどのようなものなのかについてご紹介していきます。
八十八夜とは雑節の一つとされています。

ちなみに雑節とは季節の変化の目安とされている日のことを指します。
例えば節分や彼岸、土用の日などもこの雑節に含まれています。
八十八夜も同様に季節の変化の目安とされているのですね!

では八十八夜は実際にいつ頃なのか・・・
これは立春から数えて八十八日目にあたる日のことを指します。

おおよそで見ると5月初めの時期にあたります。
この時期としては丁度春から夏に移っていく時期だとされています。

夏への準備をしていきましょうという日でもあり、また縁起の良い日だとされています。

八十八夜の特徴としては、この時期になると霜がなくなっていくのです。
霜がなくなり安定した気候となっていくので、茶摘みなどの農作業の開始ともなるのです。

ただ、やはり毎年八十八夜になれば気候が安定するというわけでもありませんでした。
過去にも八十八夜がきてもまだまだ気候が不安定な状況となっていたり、霜が出てきてしまったりしていたこともあったようです。

なので農作物などに被害も多々ありました。
その様子を見た正岡子規が俳句を詠んだこともあったくらいです。

なので農家では今でも農作物が無事に育つようにと霜除けのよしずを取り払うなど様々なならわしを行っている所も多いです。

ちゃんとした暦に沿って季節を迎えられますようにという祈りと、そして無病息災の祈りも一緒にしているという所もあるようです。

このように八十八夜の意味としては季節の変わり目のことを表していることがわかりました。

また歌にもあるようにこの時期の茶摘みが良いとされているのが特徴のようです!

八十八夜とお茶の関係性とは?

では八十八夜とお茶の関係性とはどのようなものがあるのでしょうか?
もちろん茶摘みに適した時期だという理由もあるのですが、他にも理由があるのです。

実はお茶の産地の温度差によって茶摘みの時期が異なっているのです。
でもその中でも八十八夜に茶摘みをしたものはとても縁起が良いものだとも言われています。

古来より八十八夜で茶摘みをしたお茶は不老長寿のものとされており、とても貴重なものだとされてきました。

もちろん縁起物だけではなくその味もまたとても極上のものとなっています。
お茶の新芽の中には昨年の秋から寒い冬を越えていき、その間に蓄えられてきた成分がしっかりとあふれてきています。

香りがとても良いもので味もほどよい渋みがあるこのお茶はとっても美味しいものです。

新芽時期の最初の方は新芽を手で摘んでいくのでとても上質なお茶となります。
そしてその最初の時期が過ぎてピーク時になってくるとハサミを使って摘んだり、機械で摘んだりしていきます。

摘み方が異なるだけで風味にも変化が出てくるとも言われているので、お茶は私たちが思っている以上に深いものなのかもしれませんね!

八十八夜のお茶の意味☆豆知識!お茶にまつわる縁起物とは?

先程にもあったように八十八夜で摘んだお茶は不老長寿として縁起の良いお茶とされてきました。

しかし他にも入梅の雨で煎じたお茶は邪気を払い無病息災の意味があったりと、お茶にまつわる縁起物はたくさんあるのをご存じだったでしょうか?

次はその縁起物についてご紹介していきます。

まずは結納です。
結婚の際には結納を行うという人も多いと思います。

九州地方の結納ではお茶は必要不可欠なものだとされている所もあります。
またお茶屋さんの中には結納セットを売っている所もあります。
それだけ結納とお茶には深いつながりがあります。

意味としては茶の木は植え替えがしにくいという特徴があるので、嫁いだ先でしっかり根付いていけますようにという願いが込められているのではないかとされています。

また京都を中心とした関西地方にもお茶にまつわる縁起物があります。
それはお正月に飲む「大福茶」と呼ばれるものです。

六波羅蜜寺では正月からの三ヶ日に大福茶がふるまわれます。
これを飲むと一年間の疫病や災厄を逃れることができると言われています。

なので毎年正月の時期になるとこのお寺は多くの参拝者が足を運んでいます。

大福茶の歴史は村上天皇の時代では疫病が蔓延していました。
そこで六波羅密寺の空也上人が大きい茶碗に梅干しをいれたお茶を皆にふるまったそうです。

すると疫病の蔓延が落ち着いてきたという話があります。
そこから大福茶として正月にお茶を飲んで無病息災を祈るようになったのだそうです。

このようにお茶には様々な縁起物の話があります。
普段私たちが何気なく飲んでいるお茶にも長い歴史を経て様々な縁起物となってきたのですね!

まとめ

やはり歌にもあったように八十八夜とお茶には深い関係があったんですね!
さらにお茶はとても縁起の良い飲み物でもあることがわかりました。

ふとした時にお茶を飲む時があったらぜひこのお話を思い出してみてください。
そうするとお茶の味がまた格別に美味しく感じるかもしれません!

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