こんにゃくえんまの由来とは?閻魔大王のお話について知ろう!

閻魔大王と聞くと皆さんはどのようなイメージを持ちますか?

やはり一番有名なのは死後に冥界において人が生前犯した罪を裁断し、天国か地獄かを判断するというイメージだと思います。

そんな閻魔大王お話の中で有名なものとしては「こんにゃくえんま」のお話があります。

そこで今回はこんにゃくえんまの由来とはどのようなものなのか?
そしてその所縁の地とはどのような場所なのか等をご紹介していきたいと思います。

閻魔大王の逸話の一つとされているこんにゃくえんまについて知ると色々と面白いかもしれませんよ!

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閻魔大王とはどんな神様なの?

ではまずは閻魔大王についてご紹介いたします。

先程にも書きましたが、閻魔大王というのは人間の生前の行いや罪の重さを審判する神様だとされています。

私たちは生まれた時から閻魔大王の手下に見られており日々の行動を全て閻魔帳に記載しているのです。

よく小さいころに嘘をついたら閻魔様に舌を抜かれるよと言われたことがある人もいると思います。

その閻魔様はもちろん閻魔大王のことで、閻魔大王の前で閻魔帳に書いてあることと違うことを言うと二度と嘘がつけないよう舌を引っこ抜くという話からきているのです。

この話を聞くと印象としてはやはり「怖い神様だ」という印象が強いと思います。

しかし日本における閻魔大王というのは地蔵菩薩だとされているのです。
お地蔵様が実は閻魔大王が化身した姿だとされており、私たちの身近にいるものだとされてきました。

またインド神話のリグ・ヴェーダにおいては閻魔大王はヤマと呼んでおり、その妹をヤミーと呼んでいます。

彼らは人間として初めて死んだ人としており、死後の世界に初めて足を踏み入れた人だと言い伝えられてきました。

最初はそのヤマを中心に死者7名で死後の世界である楽園を仕切っていました。
そして楽園に訪れた人は時が経った後に人間の世界へ生まれ変わるものとしました。

しかしたくさんの人が亡くなってこの死後の世界に来るにつれて、悪人もこの楽園にやってくるようになります。

楽園に来るしかなかった悪人をこのままにしておくわけにはいかないということで、地獄か天国かを判定しなくてはならない人物が必要ということになりました。

そこで任命されたのが閻魔大王というわけなのです。

閻魔大王は閻魔帳や浄瑠璃鏡というものを使いこなし、公平な判断で天国か地獄かを判定しています。

怖いイメージのある閻魔大王ですが、実は一つ興味深いエピソードがあるのです。
それが今回のテーマでもある「こんにゃくえんま」なのです。

こんにゃくえんまの由来とは?

ではこんにゃくえんまと呼ばれる由来というのはどのようなものなのでしょうか?

こんにゃくえんまを「閻魔木造坐像」として祀っているのは文京区の源覚寺です。

何故その地がこんにゃくえんまを祀っているのかという歴史は1751年〜1764年の宝暦の時代にまで遡ります。

当時、とある老婆がいました。
その老婆は眼病を患っており目が見えない状態であったのです。

その老婆は自身の好物であるこんにゃくを我慢してひたすら眼病が治るように祈願し続けたのです。

その結果、閻魔大王は自分の片目を盲目にして老婆の視力を回復させたのです。

そこからこんにゃくを身代わりの食べ物とするようになり、今でも人々からお供え物として閻魔大王にこんにゃくをお供えしているという話があるのです。

怖いイメージのある閻魔大王ですが、実は人々のことをしっかりと見守ってくれる神様でもあるのです。

そう考えると何だか身近な存在のようにも感じられますよね?

ぜひ一度機会がありましたら、閻魔大王にこんにゃくをお供えしてみても良いかもしれませんね!

こんにゃくえんまの所縁の地である源覚寺とは?

では源覚寺というのはどのような場所なのでしょうか?

この地は1624年に定誉随波上人によって開創されたお寺です。

開創されてから今までの間では明暦の大火やお薬園大火など、計4回もの大火にみまわれてきたのです。

しかしその中でも幸いなことにご本尊も祀られている閻魔大王も無事に難を逃れることができていました。

戦時中の空襲でも本堂が延焼することを免れているのです。

なのでそこに祀られている神様が今でもしっかりと見守っているお寺とされているのです。

またここでは1月と7月にえんま祭りというものが開催されています。
基本的には15日と16日に開催されています。

これは参拝者がこんにゃくを持参して、閻魔大王にお供えをすることで、閻魔大王とのご縁を繋げるというお祭りとされているものです。

基本的な流れとしては、まずは源覚寺へ行き、入口にてこんにゃくが出されます。
そして閻魔大王にこんにゃくをお供えして祈願をしていきます。

そのお祭りが開催されている間はお寺からこんにゃくが出されており、閻魔大王とのご縁がありますようにという願いを込めて持ち帰ることも可能なのです。

なのでこの期間に時間がある人はぜひ一度足を運んでみてください!

まとめ

私たちが知っている閻魔大王にはこういった逸話もいくつかあるようです。

怖いイメージがあるかもしれませんが、目の見えない老婆を救ったり、地蔵菩薩の化身だったという話を聞くと本当は優しい神様なのでしょう。

ぜひ閻魔大王が祀られているこの神社へも立ち寄ってみてくださいね!

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