正月飾りはいつまで飾るもの?正月に飾る物について知っておこう!

お正月飾り

お正月が近づくと正月飾りを飾るというご家庭も多いです。
新年を迎えたうえで、その1年が幸せに過ごせますようにという願いを込めて飾っていきます。

これは日本ならではの風習で、昔から行われてきたものだけに、正しく飾れるように様々な所に注意しなくてはなりません。

そこで今回は正月飾りを飾るうえで知っておきたい豆知識などをご紹介していきたいと思います。
その1年を健康に幸せに暮らしていくためにぜひ知っておいてくださいね!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

正月飾りの歴史はとても長い!その歴史とは?

正月飾りというのは実はとても長い歴史を持っています。
正月飾りについては古事記にも記載されているので、少なくと奈良時代には既に存在していたと思われます。

その古事記の書物を見てみると、正月飾りの始まりはアマテラスオオミカミが天岩屋戸から出てきた後に、岩屋戸に縄を張ったという記述があります。

そしてまたアマテラスオオミカミがその中に入ったことにより、国を闇から守ったという話があります。

その縄を「尻久米縄」といい、ここからしめ縄というものが誕生しました。
しめ縄に使用されている稲わらには聖なる力があると考えられており、今でもとても大切にされてきている縄となっています。

そして時代は流れて奈良時代。小野妹子が遣随使から持ち帰った献上品には紅白の麻糸がかけられていたそうです。
それから誰かに贈り物をする時やお祝いをする時はその紅白の麻糸をかけるという習慣ができました。

そしておめでたいものの象徴でもあったしめ縄にも、この水引がかけられるようになったのです。

当時は麻糸は高価なものとされてきており、時代が流れるにつれて細い紙に糊をつけた水引へと変わっていきました。
そしてお正月というおめでたい日にはその結び目をして贈り物を送るようになってきました。

そして平安時代になった頃には、お正月は宮中や貴族の間で祝う行事が行われていたという記録もあります。
その時からは既に正月飾りのようなものが飾られており、庶民の間に深く浸透し始めたのが江戸時代の頃だと言われています。

江戸時代の庶民たちは祖霊信仰として正月飾りを飾るようになりました。

このように正月飾りをするという文化は日本にしかないと言われています。
その歴史もとても長いので、この文化はこれからも大切にしていきたいものですね!

正月飾りはいつからいつまで飾るものなのか?

一般的に正月飾りを飾るのは12月13日~12月30日までに飾るものだとされています。
この期間中なら正月飾りを飾っても良いのですが、12月29日だけは避けるようにします。

その理由は、29日の9が「苦」という言葉が連想されてしまい、それが2つ重なるという意味から29日は縁起が悪い日と言われているからです。

また、なぜ30日までに飾るのかというと、31日の大晦日は「一夜飾り」と言われています。

この日に正月飾りを飾るのは、年神様に対して失礼にあたる行為だとされているので、一般的には30日までに飾るようにすると言われています。

このように正月飾りを飾る時期についても様々な決まりごとがあるようです。

また、正月飾りをいつまで飾るのかということについてですが、年神様がいらっしゃると言われている1月7日まで飾るのが一般的です。

門松やしめ縄は1月7日に外し、鏡餅は1月11日にお汁粉にして食べるのが通例です。

また1月7日の朝には七草粥を食べるという習慣もあるので、基本的には七草粥を食べた後に外すのが良いとされています。

ちなみに鏡餅については、1月11日まで飾っておいても良いものですが、7日に食べ物以外の飾りを外すとよりスムーズに片付けができます。

ちなみに11日になったら鏡餅を食べるのですが、その際に包丁を使ってはいけないというのをご存知でしょうか?

包丁で「切る」というのは切腹につながってとても縁起が悪いと言われているからなのです。鏡餅を食べるときは必ず木槌などで叩くか、手で割るのが良いでしょう。

年神様へのお供えものを食べることで、その1年は無病息災で過ごせると言われています。
なのでしっかりと正しく鏡餅をいただくようにしましょう!

正月飾りの飾り方と処分方法について知っておこう!

では最後に正月飾りはどのように飾って、どのように処分すれば良いのかをご紹介します。

まずは飾り方についてです。鏡餅は床の間もしくは居間に飾ると良いとされています。

神様へのお供えものは床の間に飾ると良いと言われていますが、家族が皆集まる居間でも良いです。
鏡餅はこのどちらかに飾るようにしましょう。

そして神社で購入した破魔矢は高い所に飾っておきます。神棚がある方は神棚にお供えしましょう。

そしてしめ飾りは玄関のドアに貼るようにします。
しめ飾りを飾ることで、ここは神様を迎えることができる場所となるので、玄関のドアの正面に吊るすのがベストです。

そして正月飾りを期間中に飾って、7日に片付けた後の処分方法についてです。
これらは決められた期間内に近所の神社へ持っていきましょう。

大体の神社は1月15日にどんど焼きといって、お焚き上げの行事を行っています。
そこに持って行って燃やしてもらうことで全て終了となります。

ここまでの一連の流れを通して正月飾りの意味を成します。
飾ったからといって安心せずに処分も正しく行っていきましょう!

まとめ

このように正月飾りには様々な決まりごとがあります。
知らなかった方も知っていた方もぜひご参考にしてみてください。
日本の美しい文化でもあるので、ぜひとも大切にしていきましょう!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク