子供の風邪☆抗生物質などの薬の力は必要?副作用などの懸念は?

子ども 風邪 薬

子供が風邪をひいたとき、親としては何かお薬を飲ませてあげないと!と考えてしまいますよね。それで病院に走って、抗生物質などの薬をもらってきたりします。

ですが、症状や病院の方針により、これらの薬を処方してくれないこともあります。では、子供の風邪には本当に、抗生物質などの薬は必要なのでしょうか?そんな気になるポイントを調べてみました。

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子供の風邪☆抗生物質は必要ない場合も!

まず、子供はどうして風邪をひいてしまうのか、ということを考えてみましょう。

これは、ウイルスによって起こるものである場合が大半です。では、このウイルスに対して抗生物質は効果を発揮するのでしょうか?答えは、NOです。

抗生物質が効果を発揮できるのは、細菌に対してのみです。細菌をやっつけるという効果は期待できますが、ウイルスには効果が期待できません。

ここで考えたい「ウイルス」と「細菌」の違いですが、細菌というのは生物です。自分で増殖する能力を持った単細胞生物のことを指しています。ウイルスは細胞内に入り込んでしか増殖ができず、生命体とも言えないものとなっています。

生命体である細菌には、細胞膜などが存在しているので、この細胞に働きかけることで、抗生物質が効果を発揮します。ですがウイルスには細胞と言えるものが無く、全く効果が期待できないのです。

つまり、抗生物質を飲んだから風邪が早く治った、風邪の症状が和らいだ、と言うのは、その大半が「思い込み」によるものであると言えますね。

子供の風邪☆抗生物質が効果を発揮するもの

では一体、どのような症状に対して、抗生物質は効果を発揮するのでしょうか?

子供の風邪、と呼ばれる物の中には、実は風邪ではなく別名を持つ病気であるものも存在しています。これらの中には、細菌が原因となっているものも多く、これは抗生物質が得意とする分野のものです。

例えば溶連菌感染症や百日咳、マイコプラズマ肺炎などが挙げられます。それから子供によくある中耳炎も、抗生物質が有効です。細菌によって起こる食中毒や、細菌性の肺炎、結核なども抗生物質を活用したい症状ですね。

それから、中には風邪であっても抗生物質の処方を受けることがあります。「効果が無いものを、どうしてこの医師は処方するのか?」と不思議になる人もいらっしゃるでしょう。

これは、風邪により抵抗力が弱っている時に、細菌感染症に感染するリスクが高まるのを予防するためです。

風邪をひくことで免疫力が低下していると、肺炎、脳炎、髄膜炎などの命にもかかわる病気にかかってしまう恐れもあります。

これを防ぐために、早めの段階で抗生物質を出す、というわけです。素人の自己判断ではなく、医師の判断に任せるのが最適、と言えますね。

子供の風邪☆抗生物質の副作用は?

抗生物質を子供の風邪でむやみに処方しない医師がいます。このような方針をとっているのは、抗生物質には多少の危険性が潜んでいるからです。

まず気を付けたいのが、薬剤耐性菌です。抗生物質の服用を正しく行わないと、細菌が抗生物質に耐性を作ってしまい、効かなくなってしまいます。

それから、長期的な目線で見ると、ちょっとした風邪に抗生物質を使い続けると、身体が弱くなってしまう可能性がある、ということです。

人の体内には身体を守るための細菌が存在しています。そんな大切な細菌も殺してしまうのが抗生物質であり、将来的に身体が弱くなってしまったり、アレルギーを発症しやすくなるとも言われているのです。

抗生物質は正しく使用すれば有効な薬の1つですが、風邪にはほぼ無効であり、服用することでかえって健康面に悪影響が出る可能性もある、というわけですね。安易に服用すべき薬ではない、ということが理解できます。

まとめ

子供が風邪をひいた時、抗生物質さえ飲ませれば治る、安心と思い込んでしまう方も多くなっています。ですが、実は抗生物質はウイルス性の風邪などの症状には無効であること、それから、ある種の危険性もはらんでいること。これらの点を忘れてはなりません。

だからと言って一切服用してはならないというわけではありませんが、きちんと医師の指導に従い、正しい方法で服用するようにしましょう。

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