小学生になると、習字で書道を習い始めるという子供も増えてきますよね。
また3年生からは、授業にも入ってきますので、イロイロと道具を揃えて楽しみにしている方も多いでしょう。
ですが、そんな書道が始まってみると、意外と知らなくて戸惑う点があります。
それは、書道の筆の扱い方です。
正しい持ち方はどうなのか、洗い方はどうすれば良いのかなど、よく考えると分からないことだらけで、困ってしまったりしますよね。
そこで、そんな書道の筆についての扱い方を紹介していきます。
書道の筆☆扱い方はおろし方が重要!
書道の筆の扱い方で、まず気になるのが筆のおろし方ですね。
何も考えずに、いきなりバサバサにおろしてしまうと、その後、きちんと書けなくなってしまいます。
おろし方1つで、書道の作品にも影響が出てきますし、長く使えるかどうかも変わってくるのです。
書道の筆には2つの種類があり、1つはフサフサのままの状態で販売されています。
ですがもう1つは、フノリによって固められた固め筆と言われるものです。
こういった固めてあるタイプが、小学生の書道で使用するものとして一般的ですね。
そして、固め筆はおろす必要が出てきます。
この時、机にゴリゴリと押し付けておろすような乱暴な真似をしてはなりません。
手を使い、親指と人差し指で優しく揉みほぐす感じでおろしていくのが正しい方法です。
さらに、ほぐしても筆先にはフノリが付着していますので、これは水洗いして優しく落としておきましょう。
筆のおろし方は、小学生の場合は基本的に、筆の2/3程度を揉みほぐし、コシを残す感じになります。
全部ほぐしてしまうのも、間違えてはいませんが、文字が全体的に太くなり、書きにくくなるため、書道に不慣れな小学生には不向きでしょう。
書道の筆☆持ち方で変わる!
書道の筆は持ち方次第で書ける文字も変わってきます。
鉛筆のように持てば書きやすいと考えている方もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。
間違えた持ち方をしていることで、せっかくの書道の作品が台無しになってしまってはもったいないですね。
筆の持ち方にはいくつか種類があります。
中でも基本となるのは、3本指で持つ方法です。
人差し指と中指で向こう側を持ち、これをこちら側の親指で押し返す感覚です。
残りの2本の指は添える感じで持ちます。
このように持つと、筆が安定するので書きやすくなり、線の質も良くなります。
それから、持ち方でもう1つ重要なのは、持つ位置です。
筆は、真ん中部分よりも少し上を持ってください。
すると筆が大きく動き、良い線を描きやすくなるのです。
書道の腕は筆の持ち方だけで変わるものではありませんが、それでも、持ち方を正しくするだけで、線の質が良くなる可能性は十分にあります。 特に小学生は、これから正しい方法を身につけていく時期ですから、正しい持ち方をきちんと実践し、慣れることが大切ですね。
書道の筆☆洗い方は?
さて、書道が終われば、次に待っているのは片付けです。
では、書道の筆の洗い方は、どうすれば良いのでしょうか?
洗ってはいけないという説などもあり、戸惑ってしまいますよね。
まず書道の筆は、洗ってはいけないということはありません。
きちんと洗ってあげないと長く使用することができないのです。
洗い方は、容器に入れてある水に筆を、コシの部分は残して墨が付いている部分のみ入れます。
ここで優しく降るようにして、墨を落としていくのです。
この時、筆全てを水に浸けてしまうようなことをすると、傷んで使いにくくなる恐れがあるので気を付けましょう。
この振り洗いを、20回程度水を変えながら行っていきます。
こうして洗うことで、揉んだりしなくても、筆に含まれた墨がキレイに洗い流せます。
決して揉んだり、流水で洗ったりしてはいけません。
筆の鋒の中心部分が傷んでしまうので、こうなると使えなくなることもあります。
もちろん押し付けて洗うようなこともしてはなりません。
洗剤も不要ですし、お湯もダメです。
水洗いで優しく洗い終えた後には、筆を垂直に持って振り、水気をよく切り、これを柔らかい布や紙で水気を吸い取ります。
あとは形を整えて、風通しの良い日陰につるし干しして終了です。
こうしてきちんとお手入れすると、長く愛用することができます。
まとめ
書道の筆は扱い方も奥が深く、持ち方、洗い方も重要であるということが分かりますね。
動物の毛で作られた繊細な書道の筆。
長く愛用していけるように、また良い文字が書けるように、きちんとケアしていきたいものですね。