おせち料理※お正月に食べることにはどのような意味があるの?

おせち料理 意味 お正月

お正月のご馳走といえば、おせち料理ですよね!昔は各家庭で、丸一日以上の時間をかけて丁寧に作られたものですが、最近では高級ホテルやレストランの味をお取り寄せ!なんていうのも増えました。

では、そんなおせち料理、お正月にいただくことには、そもそもどのような意味があるのでしょうか?意味を考えながら食べると、味わいもまた違ってきますね。

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おせち料理の大きな意味

おせち料理をお正月に食べることには、大きな意味があります。おせち料理の「おせち」というのは、本来は節句を表す言葉です。つまり、季節の節目であるお正月にいただくお料理ということで、古くから親しまれてきているのですね。

このおせち料理のために作られるお料理の数々は、かなり日持ちするような内容になっています。これは、「お正月の三が日は料理も極力作らず、しっかり休むため」という目的があるようですね。三が日をかけて、ゆっくりといただくお料理、それがおせち料理なのです。

そのため、3日間程度置いても、傷みにくいようなおかずが詰められており、基本的に生ものなどは使用しません。

最近ではおせち料理の趣向が少しずつ変わってきているので、3日持たせるのは厳しい物も中にはあるかもしれません。ですが、本来のおせちというのは、主婦にとってもお正月の休日を得るための意味合いのある大切なものなのですね。

おせち料理のおかずの意味

おせち料理には、色々なおかずが彩りよく詰められます。これらのおかずは、それぞれに様々な意味を持っているのです。

・紅白蒲鉾

蒲鉾は日の出を象徴しています。また、紅白というのは祝いの色であり、紅は「めでたい」「慶び」を表し、白は「神聖」を表しています。

・伊達巻

昔は大切な文書、絵などを巻物にする習慣がありました。そんな巻物をイメージして、クルクル巻いた伊達巻がお祝いのおせち料理に詰められるようになったようです。

・錦玉子

黄身と白身を分けて作られる錦玉子。これは、白と黄色が「金銀」に例えられています。2色を錦という語呂合わせで捉えられるという意味もあります。

・栗きんとん

黄金色をした栗きんとんは、財宝に例えられ、豊かな1年を願って用いられるお料理です。また、山の幸の代表でもある栗は、「勝ち栗」とも呼ばれ、勝負運を高める意味でも使われます。

・黒豆

「まめに働く」という語呂合わせからきた、おせちの定番メニューですね!

・昆布巻

「喜ぶ」のこぶから取った意味で、一家発展を願う縁起物です。健康長寿を願って詰められます。

・田作り

小魚は、昔は田畑に肥料として使われてきました。そのため、カタクチイワシの小魚を使って作る甘辛いおかずを、田作りと呼びます。五穀豊穣を願った縁起物です。

・数の子

たくさんの卵でできた数の子。ニシンの卵であり、二親からたくさんの子が出るという考えから、子孫繁栄を願っておせちに使われます。

・えび

長いひげ、曲がった腰を持つえびは、長生きの象徴です。おせち料理には、小エビを焼いたものがよく用いられます。

おせち料理☆近年の変化

おせち料理には様々な意味が込められており、どのおかずも、新年を良い1年にしようという願いのこもったものでした。ですが、最近ではこのようなおせちの意味合いは、少しずつ変化してきています。

おせち料理を作る家庭は減り、その代わりに、新年のお祝い料理の意味合いで、普段はなかなか利用できないような高級店のおせちをお取り寄せするというスタイルが人気になっています。数万円かかるおせちを購入し、お正月に家族で楽しむというのが定番のようになってきました。

また、そういったおせち料理には、伝統的な意味合いを込められたおかずだけでなく、その店オリジナルのこだわりのお料理が詰められることが多いですね。中には、伝統とはほぼ無関係な、洋風のおせち料理などもあります。

おせち料理というのは、本来は深い意味合いのあるお祝い料理の1つでしたが、近年では「お正月に非日常の贅沢感を味わうもの」という意味合いに変化してきていると言えますね。

まとめ

おせち料理は、様々な願いを込めて、昔から日本で親しまれてきた料理です。伝統的なものを詰めて、家庭で手作りを楽しむも良し、名店の味をお取り寄せして、プチ贅沢を楽しむも良し・・・おせち料理の意味は広がり、様々な楽しみ方ができるようになってきていると言えますね!

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